キー



「キー(Key)」は日本語では「調(ちょう)」です


例としては F(エフ) ヘ長調(へちょうちょう)
Cm(シーマイナー) ハ短調(はたんちょう)

「F」は正確には「FM」(エフメジャー)ですが
一般的に「メジャー」は略されて呼称されます


キーは楽曲ごとに変わるものであって
唐突に「あなたのキーは何?」と聞くのは間違いです
「○○の曲は何のキーで歌いますか?」が正解です

因みに「短調」の曲は「○マイナー」と言うので
「北の慕情歌は原キーがCmだけどあなたは?」
「私には男性のキーじゃ合わないのでGmで歌います」
こんな会話が成立します





音域



音域=音高(おんこう、ピッチ)の範囲

下の音から上の音までの範囲の事で例としては
「北の慕情歌はCからEフラットの音域で作られています」
「私が地声で歌える音域はGからBまでです」
こんな感じで表現します


「音程(インターバル)」と混同しない事です
音程とは二つの音の高さの隔たりの事です
例:「C(ド)」と「E(ミ)」の音程は長3度

なお「音」の高さそのものを「音程」と言う場合もあります
例:「その音は音程が取りにくい」





自分の声の音域を知る



自分はどこからどこまでの音域で歌えるのか
そしてベストな範囲はどこらへんなのか

実際に歌って確認してみましょう
一番下にネットピアノをUPしました

鍵盤を弾きつつ自分の声の音域を把握して下さい

別窓で開きたい方はこちらをどうぞ




とりあえず「ド」から上下してみましょう
鍵盤がよくわからない人は下図を参照して下さい





高低音とも無理すれば出せる音ではなく
無理なく出る音があなたの音域と考えて下さい
ファルセット(裏声)も把握しておきましょう

日本の一般的に作られている歌謡曲の音域は
だいたい「1オクターブ+3度以内」です
男性で言うと「C(ド」〜「E♭(ミフラット)」
女性なら「G(ソ)」〜「B♭(シフラット)」
ほとんどの人が地声で歌える範囲だと思います

ところが昨今の曲は音域がやけに広いです
「女々しくて」では「C♯」〜「B」で
「ド」からだとすると「C」〜「B♭」になります
普通の男性ではこの音域を歌うのはきついですね


まずは自分の音域を正しく知り
その範囲内の曲を歌いましょう


オリジナル曲を作ってもらう場合
音域を指定して作曲依頼が出来ます


このサイトで楽曲の音域等を検索出来ます

「音域.com」





自分の歌う曲のキーを知る



カラオケで歌う場合キーを合わせるのに
「いくつ上げ」とか「いくつ下げ」とか言いますね
これは問題ないのですがその曲のキーは把握していますか

北の慕情歌は原キーが「Cm」で
5つ下げたのが私の音域に合う「Gm」


このように把握出来ればプロっぽいですね


生のバンドやピアノ伴奏で歌う事がある場合
その曲の自分のキーを言うだけでOKです
また一番高い音を言うとそれに合わせて演奏してくれます


余談ですが「和田アキ子」のデビュー前の有名な話で
クラブで歌う気満々でステージに上がった時に
「キーは?」と聞かれて「何それ?」と言って笑われたそうです





歌詞検索サイトで曲のキーを知る




原キーと自分のキーを把握します

コード表示のある歌詞検索サイトを利用します



例として「女々しくて」を選択します
「ふたつ下げ」でちょうど良いキーだとします


@ 最初と最後のコードを確認して合致していたら
原キーはほぼ間違いなくそのキーです
この場合は「F♯m」








A キーをふたつ下げます






これで原キーが「F♯m」で
ふたつ下げた「Em」が自分のキーとなります

「キーの移行表」を貼っておきますので
こういうキーの表示や表現に慣れて下さい











































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