「しゃくり」を掘り下げて説明します 「しゃくり」→ 動詞「しゃくる」 「しゃくる」=「しゃくり」をかける 「ドミソド」の音程・言葉を使いますが 言葉(歌詞)は自由に変えて色々試してみて下さい 「しゃくり」の3要素 ・場所 ・音幅 ・速度 |
通常バージョン これは皆さんが通常普通に使っている「しゃくり」です 気付かずに使っている人も多いでしょう 少し理論的に説明します ミソドにしゃくりをかけてみます 実際の音程・譜割りにしたのが下の譜面です |
先取りバージョン 特に呼称がないため私は「先取りしゃくり」と呼んでいます 作曲の技法に「先取音」というものがありますが それとは一切関係はありません 通常とどう違うのかを説明します 「ソ」で説明します 「ソ」に行く前に「ミ」が「ソ」の音まで上がります 「ソ」の音を「ミ」が先取りするわけです 「次の音」が「その音」より高くなければ成立しません 通常バージョンとの違いがわかりましたか かける「その音」は通常は「ソ」先取りは「ミ」です 念のために「ゆめ」という歌詞で比べて見ましょう 通常と先取りを長さを変えて交互に録りました 意識的にかけなければ出番がない「しゃくり」ですが ここ一番で良い仕事をしてくれる場合があります 「雪乃降臨」では1コーラス内で2個所に使用しています 「実践歌唱」のページで説明します |
福山雅治バージョン 通常は1音程度下からその音にしゃくりますが 福山雅治の歌い出しのしゃくりは4音〜5音下からかけます 譜面にするとこんな感じでしょうか 「Beautiful life」の歌い出しを聴いてみて下さい 通常のしゃくりも普通に使うのですが 歌い出しの音程の低い個所で一瞬ですので しゃくりに聞こえないかも知れませんね 他の歌手も何気にけっこう使っています 「石川さゆりの天城越え」の出だしで軽くかけていますが この程度のかけ方では普通気付きませんね このしゃくりは出だしの低い音程で 何気なく使うのが良いでしょう |